短い時間の運動でも体に良い恩恵を受けられる!

HIITで健康に

HIITって聞いたここあるでしょうか?

HIITの正式名称は、高強度インターバルトレーニングと言います。

このHIITのトレーニング方法は、体にいろいろ良い恩恵を与えてくれます。

1、早く結果を得ることができる

研究では、高強度トレーニングはわずか10分間のトレーニングで、45分間ジョギングしたのと同じ効果があることがわかりました。

研究参加者の1つのグループでは、ステーショナリーバイクで2分間のウォームアップを行い、続いて20秒全力でバイクを漕いで、その後2分間ゆっくり漕ぎました。この行為をさらに2回、合計10分間繰り返しました。

もう1つのグループは、45分間自転車を一定のリズムで普通に漕ぎました。

12週間後、両方のグループは心血管持久力が20%増加したと、同じ結果が得られたのです。

2、より多くのカロリーを消費する

高強度のHIITは長くても15分前後しか続けられません。

ですが、短い時間でもカロリー消費の面では最高のパフォーマンスを生み出してくれます。

研究では、13分間HIITを行った男性は、40分間一定の状態で有酸素運動を行った男性よりも、1分間あたりのカロリー消費が多くなり、VO2max(最大酸素摂取量)が12.5%増加したそうです。

3、長生きできる

1日あたりわずか15分間の運動で、寿命を伸ばすことも期待できます。

欧州心臓病学会の科学者は、12年間にわたる研究参加者を観察し、低レベル(15分間の活発な歩行)で運動した人は、まったく運動していない人よりも研究期間中に死亡する可能性が22%低いことがわかりました。

そして、中レベルと高レベルで運動した参加者は、死亡リスクが中レベルで28%高レベルで35%減少させたことがわかりました。

4、体重の管理

短い時間の筋力トレーニングでもカロリーは消費されます。

南イリノイ大学の研究では、ボランティアが週3日わずか1セットの9つのエクササイズ、または約11分の筋トレを行うと安静時の代謝率(何もしていない時に消費されるカロリー)と体重増加を抑えるのに十分な脂肪の燃焼の効果を高めることを発見しました。

5、若いままでいられる

HIITは実際に細胞レベルで老化に大きな影響を与える可能性があります。

歳をとれば取るほどエネルギーを生産する、ミトコンドリアの効果は低下します。

しかし、研究者が12年間にわたる3つのグループに分けたエクササイズを行いました。

1グループ : 高強度有酸素インターバルトレーニング

2グループ : レジスタンストレーニング(筋肉に一定の負荷をかけたトレーニング)

3グループ : 高強度トレーニングとレジスタンストレーニングを組み合わせた物

この3つのグループを分析した結果、HIITを行った人は実際に加齢に伴う老化を遅らせることがわかってきました。

HIITを行った人たちのミトコンドリアは、実際にははるか若い人のミトコンドリアのように機能していたという報告がなされています。

6、脳の力を高める

運動が体にいいことはこれまでもお伝えしてきましたが、脳にも良い影響を与えてくれます。

最近の研究によると、わずか10分間の短い時間の運動で脳の力を高めることができます。

中程度から少し息が上がるペースで10分間ステーショナリーバイクに乗った研究参加者は、運動後、以前よりも50ミリ秒速く質問に答え、認知能力が14%向上したことを発見しました。

7、特定の病気のリスクを下げる

運動には様々な健康上の利点がたくさんあります。

研究によると、週75分間の少し息が上がるくらいの運動をすると、がんや心血管疾患にかかるリスクを減らすことができます。

週75分は1日に直せばわずか12.5分間!

8、幸福感が得られる

運動すると脳内にエンドルフィンというストレスを軽減してくれる物質が分泌されます。

科学では、実際に週1時間(1日10分未満)の運動で、うつ病の症例の最大12%を防ぐことができると言っています。

研究によると、約11年間不安やうつ病の症状がなかった22.000人以上の健康な成人を追跡した結果。

研究開始時に運動していないと報告した人々は、毎週1〜2時間運動していると報告した人よりも、うつ病になる可能性が44%も高いことがわかりました。

また別の研究では、大うつ病性障害のために抗うつ薬を服用している人々は、わずか15分間ステーショナリーバイクでペダルを漕いだだけで、ストレスホルモンコルチゾールのレベルを下げることもわかりました。

9、きついからこそ、楽しみながら行いましょう

高強度のトレーニングは普通のトレーニングよりも辛くて嫌なイメージがありますが、実際にはHIITを楽しんで行っているいる人たちもたくさんいたりします。

研究者が、中程度の強度で行うトレーニングとHIITトレーニングに対する反応を比較したところ、HIITは辛いにもかかわらず92%の参加者が中程度よりもHIITの方が良いという報告しました。

その理由は、HIITは時間効率も良く、トレーニングが常に一定ではなく色々な運動を組み合わせて行っているからです。

たった15分前後の運動が体にとって、どれほど良い効果が期待できるかわかっていただけたかと思います。

運動しないという選択肢ではなく、運動して日々を健康に過ごして下さい。


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